出品まで時間が無かったことを言い訳にはしたくないが、どんな変な作品を作ってやろうかと考えに考え、つまらないことを承知でとりあえず自画像を描くことにした。
とてもつまらない選択をしたことは自覚しているが、「国立新美術館に展示される」ということを考えたら、1.6mの巨大自画像を作りたくなってしまったのだから、しょうがない。
自画像を製作するため、まずは写真を撮った。
蝶ネクタイをしてスーツを着込み、革靴を履いてリビングで撮影した。
ウロチョロしていた番犬のベンを膝に乗せ、なかなか良く撮れた。
絵の具で描くことには苦手意識があったので、以前から洋服などへのプリントで用いていた「ステンシル」という技法で作ろうと試みた。
絵の具を吹き付けたいところだけ紙を切り抜き、それを対象物に乗せた上からスプレーを吹く。対象物の露出している部分だけスプレーが乗るというわけだ。
Tシャツに文字やロゴや似顔絵なんかを転写するのに大変便利な手法であるが、ディテールが細かい場合、うまくいきにくい。
試しに白紙に吹いてみたが、満足には程遠かった。
そこで、アクリル絵の具で描いてみることにした。
続く
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