マーケティング戦略とは、売れる商品と売れる仕組みづくりを実現するための準備や計画であり、マーケティング戦略の立案は次の4つのステップで考えていくとスムーズに行えると中野崇(2019)は主張している。
STEP1 環境分析
①顧客と市場の理解
②競合の理解
③自社の理解
↓
STEP2 STPの策定
①Segmentation(セグメンテーション)
②Targeting(ターゲティング)
③Positioning(ポジショニング)
↓
STEP3 マーケティングミックスの策定
①Product(商品)
②Price(価格)
③Place(流通)
④Promotion(価値訴求)
↓
STEP4 目標設定・効果測定
①目標設定
②効果測定の方法を考える
ステップごとに簡単に説明する。
STEP1 環境分析
マーケティングをする対象となる環境を分析する。
環境分析とは顧客や市場、自社や競合を分析して、事業環境の理解を深めるということをいう。
STEP2 STPの策定
STP(①Segmentation②Targeting③Positioning)というフレームワークを活用してニーズの細分化とターゲットの選定、提供価値や差別化を明確にする。
提供価値とは商品を通じて届けられる価値のことをいう。
たとえばiPhoneなら「洗練されたデザインや所有する喜び」が価値にあたる。
STEP3 マーケティングミックスの策定
①Product(商品)②Price(価格)③Place(流通)④Promotion(価値訴求)の4つの視点(これを「4P」という)で、具体的なマーケティング施策を考える。
ニーズを満たしていても類似商品が多ければ自社商品を買ってもらえないし、買ってもらえても利益が出なければ商品を提供し続けられない。
また、せっかく店舗に行っても商品が置かれていなければ顧客をガッカリさせてしまうし、そもそも商品の存在を知ってもらい、買いたいと思われなければ、商品が売れることはない。
どのような商品をどうやって届けるかを、4Pで総合的に考える。
STEP4 目標設定・効果測定
ステップ3までに考えた戦略や施策によって達成すべき目標を定め、あわせて効果測定と検証方法を考える。このステップを省くと、マーケティングの成果が分からず、マーケティングが進化しない。
適切な目標設定と効果測定をしっかりと実施しているかどうかが、企業の中長期的なマーケティング成果の明暗を分けると考えられる。
出展:中野崇(2019)いちばんやさしいマーケティングの教本 株式会社インプレス
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